せどり・物販で安定して稼いでいくためには、「売れる商品を正確に見抜く目」が欠かせません。
とはいえ、最初のうちは「この商品、ほんとに売れるの?」「価格、今高くない?」と不安になりますよね。
そんなときに役立つのが、過去の販売データをグラフで確認できるツール「Keepa(キーパ)」です。
Keepaを使えば、
- 過去の販売価格の推移
- 商品の売れ行き(ランキング)の動き
- 出品者の増減やセール履歴
といった「仕入れ判断に欠かせない情報」が一目でわかります。
実際、僕も副業でせどりを始めたばかりの頃、Keepaを見ずに仕入れて失敗した経験があります。
逆に、Keepaの見方を覚えてからは、仕入れの精度がぐっと上がり、ムダな在庫を持つことがほとんどなくなりました。
本記事では、初心者の方にもわかりやすく、
- Keepaでできること
- グラフの見方
- 実際のリサーチ手順
- 有料版と無料版の違い
などを丁寧に解説していきます。
「まだ使ったことがない」「なんとなく見てるけど、よくわからない」という方でも、
この記事を読めば仕入れに自信が持てるようになるはずです。
それでは、さっそく見ていきましょう!
↓Keepaの公式サイトはこちらです。
https://keepa.com/#!
Keepaでできることとは?

Keepa(キーパ)は、Amazon上の商品データをもとに「価格の変動」「売れ行き」「出品者数の推移」などを視覚的にチェックできる強力なリサーチツールです。
多くのせどらーが愛用しており、「仕入れ判断に迷ったらまずはKeepaでチェック」といっても過言ではありません。
ここでは、Keepaで具体的にどんな情報が見られるのか、代表的な5つの機能を紹介します。
◆ 価格推移グラフの確認

Keepaのメイン機能が「価格の推移」をグラフで確認できることです。
新品・中古価格の過去データが一目でわかり、次のような判断に役立ちます。
- 価格が安定しているか?
- 一時的に高騰していないか?
- 過去にセール価格になったことはあるか?
仕入れのタイミングや、販売価格の目安を知るために欠かせない情報です。
◆ ランキング(売れ行き)の推移確認

Keepaでは、Amazonの販売ランキングの変動グラフを見ることができます(※有料プランが必要)。
ランキングがギザギザに下がっている=売れた証拠 なので、商品の「回転率」がひと目でわかります。
逆に、ずっとランキングが上がりっぱなし(高い位置)で変動がない商品は、売れていないと判断できます。
◆ 出品者数の変動チェック

出品者数の推移を見ることで、
- ライバルの増減
- 一時的な出品集中
- 価格競争の激しさ
などを予測できます。
たとえば、出品者が急激に増えている商品は「多くの人が仕入れている=価格競争になりやすい」傾向があるため、注意が必要です。
◆ 新品・中古の価格帯の違いを比較

Keepaのグラフでは、新品・中古それぞれの価格推移が別色で表示されます。
これにより「中古が安定して売れている商品」「新品が高騰している商品」などの傾向を把握できます。
中古販売も視野に入れている方にとっては、非常に便利な機能です。
◆ 過去のセール・タイムセール履歴の確認

Keepaでは、Amazonのタイムセールや値引きが行われた履歴も記録されています。
これを見れば、「今が仕入れの狙い目かどうか」や「過去にどれくらい安くなったことがあるのか」を判断できます。同じ商品でも、時期やセールによって価格が大きく変動することはよくあります。
Keepaの履歴を見ておくことで、割高で仕入れてしまうリスクを減らせます。
このように、Keepaは「目の前の商品がどれくらい売れているのか」「過去にいくらで売れていたのか」といった、仕入れの成否を大きく左右する情報を提供してくれます。
次は、このKeepaのグラフをどのように見て、何を読み取るのかを詳しく解説していきます。
グラフの見方を徹底解説
Keepaの最大の強みは、価格や売れ行きなどのデータをグラフで視覚的に確認できることです。
しかし、最初は「線がいっぱいでよくわからない…」と感じる方も多いのではないでしょうか?
ここでは、Keepaの基本的なグラフ構成と、見るべきポイントをわかりやすく解説していきます。
◆ 色の意味を理解しよう(価格・ランキング・出品者など)
Keepaのグラフには、複数の「色付きの線」が表示されています。
主な色と意味は以下の通りです。

線の色 | 表すもの |
---|---|
上段:緑色 | 販売ランキング(Sales Rank) |
上段:オレンジ | Amazon直販の価格 |
上段:青色 | 新品価格(最安値) |
上段:黒色 | 中古価格(最安値) |
中段:黄色 | 月間販売数 |
下段:青色 | 出品者数の推移 |
これらの線を組み合わせて見ることで、「どれくらいの価格で、どれくらいの頻度で売れていたか」がわかります。
◆ ランキングのギザギザは“売れた証拠”

販売ランキング(緑色の線)に注目してください。
この線がギザギザと下がっているタイミングが、「実際に商品が売れた」瞬間です。Amazonでは商品が売れるとランキングが一時的にグッと(グラフの波形が)下がり、その後売れないとまた徐々に上がっていきます。
つまり、ギザギザが多い商品ほど「よく売れている=回転率が高い」と判断できるのです。
◆ 出品者数の増減は価格競争の予兆

出典:Keepa
下段の青い線で表示される「出品者数の推移」も要チェックです。
出品者数が急激に増えている商品は、需要がある一方で、今後の価格競争が激しくなる可能性があります。
逆に、安定して少人数で売られている商品は、価格が下がりにくく利益が取りやすい傾向にあります。
◆ どんなグラフが「売れている商品」なのか?
初心者がまず覚えたいのは、以下のような波形が「売れやすい商品」のサインです。
- ランキングの緑線が細かくギザギザしている
- 価格が安定している(急な下落が少ない)
- 出品者数が急増していない
- 新品と中古の価格差が適度にある(中古も売れる)
逆に、「売れていない商品」はランキングがまったく動かず、価格が高止まりしていることが多いです。
◆ ツールとしての理解 → 判断力の向上へ
Keepaのグラフを見る力は、経験とともに確実に上達します。
最初は「よくわからないな」と感じても、10商品、50商品、100商品と見ていくうちに、
「これは売れる波形」「これは危ないな」という直感が自然と身についていきます。
次のセクションでは、実際にどのようにKeepaを使って仕入れ判断をしていくか、
「具体的なリサーチ手順」とともに解説していきます。
Keepaを使ったリサーチ手順
ここでは、Keepaを使って実際に「売れる商品かどうか」を見極めるまでのリサーチ手順を解説します。
特に初心者の方にとって、どこをどう見て判断すればいいのかがわかるよう、ステップごとに整理しました。
◆ ステップ①:Amazonの商品ページを開く

まずは、リサーチしたい商品をAmazonで検索し、その商品ページを開きます。
Keepaのブラウザ拡張機能をインストールしていれば、ページ下部に自動でグラフが表示されます。
※Keepaの拡張機能はChromeやFirefoxなどのブラウザで無料インストール可能です。
◆ ステップ②:グラフ全体をざっくりチェック
表示されたKeepaグラフを見て、以下のポイントをざっくり確認します。

- ランキングのギザギザがあるか?(売れている証拠)
- 価格は安定しているか?(急な下落や乱高下がないか)
- 出品者数は急増していないか?(ライバルが多すぎないか)
この段階で「なんとなく怪しいな」と感じたら、スルーして別の商品を見るのも選択肢です。
◆ ステップ③:販売価格と利益計算を確認
グラフ内の新品価格(青線)を見て、現在の販売価格をチェックします。
次に、仕入れ予定価格と比べて十分な利益が出るかどうかを計算しましょう。Amazonで販売する場合、FBA手数料や販売手数料も考慮する必要があります。
このとき「FBA料金シミュレーター」などのツールを併用すると便利です。

◆ ステップ④:過去の価格・セール履歴をチェック
Keepaでは過去の価格変動も確認できます。

- 定期的に値下げされていないか?
- セール時だけ安くなっていた商品ではないか?
- 高値づかみにならないか?
こうした情報から、「今が仕入れのチャンスか、それとも待つべきか」を判断できます。
◆ ステップ⑤:仕入れ判断を下す
最後に、ここまでの情報をもとに「仕入れるかどうか」を決めます。
特にチェックすべきポイントは以下の3つです。
- 回転率は良いか?(ランキングにギザギザがある)
- 利益は十分に取れるか?(価格差がある)
- ライバルが多すぎないか?(出品者数の変動)
この3点を満たしていれば、仕入れ対象として前向きに検討してOKです。
Keepaを使うことで、感覚や勘に頼らず、データに基づいた正確な仕入れ判断ができるようになります。
慣れてくれば、ひと目で「これは売れる」「これは危ない」がわかるようになるはずです。
次のセクションでは、「Keepaの無料版と有料版の違い」について詳しく解説していきます。
Keepaの無料版と有料版の違いを解説
Keepaには「無料プラン」と「有料プラン(月額約19ユーロ=3,200円前後)」があります。
無料のままでも使える機能はありますが、本格的にせどりをするなら有料プランの活用が圧倒的におすすめです。
ここでは、無料版と有料版の主な違いをわかりやすく紹介します。
◆ 無料プランでできること
まずは、無料版でもできることを見てみましょう。

- 価格の推移グラフ(新品・中古・Amazon本体)の表示
残念ながら、無料版では価格の推移のみしか確認はできません。
◆ 有料プランでできるようになること
有料プランにすると、以下の強力な機能が解放されます。

- ランキング(Sales Rank)の推移グラフが表示可能 ← これが最大の価値!
- 商品の価格推移
- 新品・中古の期間別価格推移
- 自己発送セラーの価格推移
- 出品者数
- 評価数・レビュー数
中でもランキング推移のグラフは、商品の売れ行き=回転率を判断する上で不可欠な情報。
これが見られないと「売れる商品かどうか」の判断が非常に難しくなります。
ほかにも、価格通知のアラート設定、商品リストのエクスポート機能、各種フィルターを活用した商品検索、複数の国(Amazon.co.jp 以外)にも対応、などの機能が使えるようになります!
◆ どのタイミングで有料化すべき?
「せどりを継続的にやっていきたい」と思ったタイミングで、早めの有料化をおすすめします。
最初は無料で感覚を掴みつつ、
- 月に数件でも売れるようになった
- 利益が出てきた
- ランキングを見て確信を持ちたい
という段階に来たら、有料版に移行すると効率が大きく上がります。
◆ 有料化は“投資”ではなく“加速装置”
Keepaの有料プランは「毎月3,000円ちょっと」の投資ですが、
その費用で仕入れ判断の精度が格段に上がると考えれば、コスト以上のリターンが見込めます。
実際、月数万円以上稼いでいるせどらーの多くが、有料版を活用しています。
見えない情報を見えるようにするツールこそ、初心者の強い味方です。
Keepaを使いこなす!便利な活用テクニック
Keepaは「ただ見る」だけでなく、使いこなすことでリサーチ効率が飛躍的にアップします。
ここでは、初心者の方でもすぐに実践できる便利な活用テクニックを紹介します。
◆ Chrome拡張機能で作業を効率化
Keepaはブラウザ拡張機能を入れることで、Amazonの商品ページ内にグラフを自動表示できます。
いちいち別タブで確認する必要がないため、リサーチスピードが格段にアップします。
インストール方法:
Google Chromeウェブストアで「Keepa」と検索 → 拡張機能を追加するだけでOKです。

◆ タイムセール履歴で仕入れのタイミングを読む
Keepaのグラフには「タイムセール履歴」が表示されることがあります。

- どの時期にセールになっていたか
- 過去にどのくらい安くなっていたか
これらの情報を使えば、今仕入れるべきか、待つべきかの判断に役立ちます。
◆ トラッキング機能で価格を自動監視(有料)
有料プランでは「価格トラッキング機能」が使えます。

これを活用すれば、
- ○○円以下になったら通知
- セールが来たら仕入れ判断
などの自動通知による効率的なリサーチが可能になります。
通知はメールやブラウザで受け取ることができ、買い逃しを防げます。
◆ プロダクトファインダーで条件を絞る(有料)
Keepaのプロダクトファインダーは、Amazonで販売されている数億点もの商品データベースの中から、設定した詳細な条件に合致する商品だけを瞬時に探し出し、リストアップする強力な検索機能です。

具体的に設定できる検索条件の例
この機能の最大の特徴は、検索条件の細かさにあります。例えば、以下のような複数の条件を自由に組み合わせて、商品を絞り込むことが可能です。
【売れ行きに関する条件】
Sales Rank(ランキング)
: 「1位から50,000位まで」といった、売れ筋の範囲を指定。Sales Rank Drops(ランキング上昇回数)
: 「過去30日で30回以上」など、売れている頻度を測定。
【価格に関する条件】
Buy Box price(カート価格)
: 「3,000円から8,000円まで」など、現在の販売価格帯を指定。90 days drop %(価格下落率)
: 「過去90日間で価格が10%以上、下落した商品」といった、価格変動を狙った検索。
【出品者に関する条件】
New, offer count(新品の出品者数)
: 「3人から10人まで」など、ライバルの数を指定。Amazon out of stock %
: 「95%以上の期間、Amazon本体が在庫切れ」といった、メーカー縛りのない商品を抽出。
【商品自体に関する条件】
Category(カテゴリ)
: 「おもちゃ」「家電」など、特定のジャンルに限定。Review Count(レビュー数)
: 「レビューが50件以上ついている」といった、人気や信頼性の指標。Release Date(発売日)
: 「2023年以降に発売された商品」など。
これらの条件を組み合わせることで、「おもちゃカテゴリで、ランキングが3万位以内、価格が4,000円以上、出品者が5人以下で、Amazon本体がいない商品」といった、極めて具体的な条件での「狙い撃ち」リサーチが、ものの数分で完了します。
結論として、プロダクトファインダーは「闇雲なリサーチ」を「戦略的な商品発掘」へと変える、せどりのリサーチ効率を劇的に向上させるための必須ツールと言えます。
◆ Keepaを使い続けることが最大のテクニック
最後にお伝えしたいのは、Keepaのグラフは“慣れ”が命ということです。
最初は「どれが売れてる商品かわからない…」と感じても、
毎日10件、20件と見ていくうちに、自然と「この波形はイケる!」という判断ができるようになります。
つまり、「継続こそ最強のテクニック」なのです。
まとめ
Keepaは、初心者せどらーにとっても、プロせどらーにとっても必須のツールです。
特に、有料プランでランキング推移が見えるようになると、
“なんとなく”ではなく、“根拠のある判断”ができるようになります。
価格、売れ行き、出品者の動き――すべてが詰まったKeepaのグラフを読み解けるようになれば、
仕入れミスは減り、利益商品との出会いも増えていくでしょう。
ぜひ日々のリサーチにKeepaを取り入れ、「データで勝てる仕入れ力」を身につけてください!

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