
【インタビュー後編】家族を守るために始めた副業、そして挫折。「売れるから売る」を捨てて見つけた、本当に大切なこと
(前回の記事では、YHOnlineさんの現在のお仕事や、初心者の方へのサポートにかける想いについて伺いました。今回はさらに踏み込んで、副業を始めた「本当の理由」や、過去の「失敗体験」について深掘りしていきます。)
きっかけは「お金」と「心の余裕」を取り戻すこと
インタビュアー先ほどは、現在のお仕事や「副業サポート」にかける熱い想いについてお話しいただきました。 ではもう少し時間を遡って、YHOnlineさんの「原点」についてお聞きしたいと思います。 そもそも、副業を始めようと思った一番最初のきっかけは何だったのでしょうか?



そうですね…最初は単純に「収入を増やしたい」って思ったのがきっかけです。 結婚して、子どもが生まれてからですね。生活の中で感じるお金の不安がどんどん大きくなってしまって。
子育てって、やってみると想像を超えて大変なんですよ。思い通りにならないし、子どもが泣き出したら予定も全部崩れる。それが重なると、夫婦げんかも増えるし、家族全体の空気も悪くなる。
収入に余裕がないと、そういうときに打てる手も限られてしまうんです。「これじゃちょっと厳しいな」と感じる瞬間が何度もありました。



まさに現実的な悩みですね。「お金の余裕」は「心の余裕」に直結しますからね。



そうなんです。実はうちの親が自営業をしていたんです。子どものころから、親が自分のペースで仕事している姿を見て育ったので、「いつか自分もああいう働き方ができたらいいな」という想いがずっとありました。
だから、副業といってもお小遣い稼ぎというよりは、“独立への第一歩”みたいな意味合いも強いです。自分の人生を他人に委ねすぎず、自分でコントロールできる状態を作りたい。そう思って始めたのがスタートでした。
「売れるから売る」の罠、そしてアカウント閉鎖



「家族を守るため」「自立するため」という強い動機があったわけですね。そこから実際にどのような行動を起こされたのですか?



最初はAmazonで「せどり(物販)」を始めました。 新品も中古も扱っていましたし、正直に言うと、当時はルール的に“かなりグレー”な商品も売っていました。
実は、グレーなものほど、高値で早く売れたんですよ。



なるほど……。成果が出ている間は、「これでいいんだ」と思ってしまいますよね。



そう、最初のうちは「これでうまくいくんだ!」と思っていました。 でも次第にAmazonのルールが厳しくなって、今まで普通に売れていたものが、ある日突然販売できなくなって。 最終的には、アカウントが閉鎖されてしまいました。
改善提案書を出して一度は復活したんですが、二度目の閉鎖のときは何をしてもダメでした。復活専門の業者にも頼みましたが、それでも戻らなかったんです。



それは大きな喪失体験ですね……。収入の柱がいきなり折れてしまったわけですから。
挫折の先に見つけた「想い」というエンジン



そんな絶望的な状況の中で、どのようにして再び前を向くことができたのでしょうか?



そのとき、「これはもう自分のやり方が悪かったんだな」と素直に思いました。 でも同時に、“手法だけを追い求めるとこうなるんだ”ということを身をもって体感したんです。
「よく売れるから売る」。 その考えがどれだけ脆いか、思い知らされました。 本当にいい商品を売るって、なんか違うよな……って。 “売るため”じゃなくて、“伝えたい”から売る——そうじゃないと続かないと思ったんです。



「伝えたいから売る」。具体的にはどういう感覚ですか?



自分が心から「これいいな」と思ったから、みんなに教えてあげたい。そんな気持ちが先にあるビジネスです。 商品ありきじゃなくて、“自分の感情が入口”になるんです。
商品ありきのやり方は、どうしても先細りになります。でも、自分の感情を発信の中心に置いていれば、最初は大変でも、“想い”が推進力になります。



想いが推進力になる、ですか。



はい。最初に広めるためのパワーは必要なんですけど、一度共感してくれる人が増えて流れができると、“慣性の法則”のように少しの力で前に進めるようになるんです。 テクニックではなく、自分の想いと魅力で前に進める仕組み。
これが本当の意味での「安定」だと思っています。
理想の暮らし「WELL-BEING」を目指して



テクニックよりも、まずは「自分という存在」や「想い」を大切にするということですね。
最後に、YHOnlineさんが目指す「理想の暮らし」について教えてください。



僕にとっての理想(WELL-BEING)は、“心に余裕がある状態”ですね。 別にお金持ちになりたいわけじゃないんです。でも、生活に見合った収入があることで、家族に優しくできるし、ケンカも減る。安心できるお金の流れがあるだけで、家の空気って本当に変わると思うんですよ。
サラリーマンとして働きながら、副業で自分の得意を活かすビジネスを持つ。そんな“二本柱”で、家族との時間と心の余裕を両立させていきたいです。



これから副業を始める人にとっても、非常に勇気づけられる言葉だと思います。



テクニックを覚えるのも大事です。でも、その前に「自分は何を大事にしているのか」を発信してほしいです。
信頼って、売上よりも先に積み上がるものだと思うんです。どんなに環境が変わっても、信頼される“自分”がいれば、次に何をやっても進める。
このブログでは、僕が失敗から学んだ「リスクを抑え、信頼を積み重ねながら稼ぐ方法」を余すことなく伝えていきたいと思っています。
🌱 編集後記
「副業=単なる金稼ぎ」ではなく、「副業=生き方の再設計」。 彼の言葉からは、家族を支えながらも自分らしい働き方を模索する、泥臭くも力強い姿がにじんでいました。 小手先のテクニックではなく、想いと信頼でビジネスを作る。 YHOnlineさんの発信は、これから副業を始める人にとっての「確かな羅針盤」になるはずです。

